2022/03/24
指輪の製法には大きく分けて2つあります。1つは鋳造製法といい、リングの形に成形された型に溶かした金属を流し込んで作る製法です。型さえ作ればあとは金属を流し込んでいくだけなので様々なデザインに対応することができ、また量産にも向いています。コストも抑えることができるため、ファッションリングはほとんど鋳造製法です。
結婚指輪でも基本的には鋳造製法を利用しているブランドが多いです。それとは別に鍛造製法というものがあります。鍛造製法は熱した金属を叩くことで形を作り上げていく製法です。鋳造製法とは違い専門のスキルが必要であり、また量産には不向きです。
細かい細工もこの製法では難しいので比較的シンプルなデザインのリングしか対応することができない傾向にあります。金属を叩くことで金属中の空気が抜けていくため、1つの指輪を作るのにも非常に高密度な金属で作り上げることになるのです。そのため非常に着け心地が滑らかで、長時間指にはめていてもストレスを感じることがありません。また頑丈なので結婚指輪には非常に合った製法と言えます。
使う金属の量が多いこともありコストは高くなります。しかし指輪の中でも結婚指輪というもの自体が特別なものなので、ファッションリングとは違う特別なものを望む人もたくさんいます。ブランドによってどちらの製法を採用しているかは変わりますが、鍛造製法を利用しているのはほとんど結婚指輪を販売しているブランドです。